声が出づらい…そんな時はオンラインで相談!

日常生活で、「声」はなくてはならないもの。

普段は特に意識しないけれど、いざ「声が出づらい」となると、とても困りますよね。

声が出づらいことの原因は、多くの場合、「声帯」にあります。

一口に声が出づらいといっても様々な症状と疾患があり、オンライン相談では丁寧に症状を聞き取りしていきます。

今回は、オンライン相談の前に、声帯についての基礎知識と代表的な疾患の例についてご紹介します。

声帯って何?

声帯は、喉仏の裏側に位置する二つの帯状の器官です。声を「あー」と出すと、喉仏のあたりにビリビリっとした振動が来ます。これが、左右の声帯が振動して声を出している証拠です。

声帯は、のどの奥の方にあるので、自分自身で鏡で見たりすることはできません。また、気管の入り口にあり、発声だけでなく、物を飲み込むときや咳をするときにも仕事をしてくれています。

声帯をもっと近づいてみると、このような見た目です。

吸気時の声帯
発声時の正常声帯

      

白いV字の部分が声帯です。呼吸をしている時には左右の声帯の間には隙間が空いていて、空気を出し入れする道を確保しています。そして、声を出すときには左右の声帯が中央に寄ってきて、隙間を埋め、肺から出てくる呼気によって声帯が振動して声を出しています。声帯(白い部分)は全長約1~1.5cmと言われており、とても小さな器官です。声帯の内部には筋肉があり、それをとても柔らかい粘膜が覆って構成されています。声帯の表面は普段適度に湿っていて、柔らかさを保っています。冬場のどが乾燥したりすると、声帯も粘膜の部分が乾燥し、しっかりと振動しにくくなって声が出にくくなる、ということがあります。普段から声帯が乾かないよう、こまめに飲水をする、加湿器をかけるなどのメンテナンスをすると良いですね。

声帯の病気 声帯ポリープ

声帯の病気のなかで声帯ポリープという病名は皆さんに馴染み深いかもしれません。声帯ポリープのように、粘膜にポリープや腫物ができたりすると、極小のものでも声帯振動に影響を与え、声が出にくくなります。ポリープなどが妨げになり、声帯同士がきちんと閉じ合わさることができなくなるからです。その結果、できてしまった隙間からシャーシャーと息がもれてしまい、声のかすれとなるわけです。症状としては、かすれだけでなく、声がガラガラしたり、高い声や裏声で歌えなくなったり、大きな声が出ない、声を出すのが疲れる、といったものもあります。このような症状がある方は、一度耳鼻咽喉科で声帯をチェックしてもらいましょう。できれば、「音声外来」という専門外来を訪ねて内視鏡で診てもらうことをお勧めします。病変が小さい場合には、内視鏡でなければ見逃してしまう可能性もあるからです。

声帯ポリープ例の発声時声帯

このように、声帯にできものができてしまったりした場合は、腫れている部分を引かせるための治療(投薬・安静など)か、腫れている部分を手術で切除することで声を回復することができます。もちろん手術は、医師によって麻酔(局所または全身)をかけて行い、手術後は発声禁止期間が必要になります。その後、再発防止のためのケアや発声のリハビリテーションを行うことが望ましいとされています。一度声帯ポリープなど発症してしまうと、治療がとても大変になりますので、普段からのどのケアをしっかりとして予防したいですね。特に、声をたくさん使うお仕事(教師、保育士、接客業、歌手、声優、コールセンター、インストラクター…etc.)の方々は日ごろから声を使いすぎない、使いすぎたら休めるなど気を付けましょう。

もしも声の症状に気づいたら…

どんなに些細な症状でも、お悩みを聞かせていただきますのでご相談ください。診察が必要な場合には医療機関に繋げさせていただきます。日常生活で知らないうちにしてしまっている悪い癖や発声法、メンテナンスのご指導もさせていただいています。お気軽にお問合せ・ご予約ください。

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