滑舌をよくする方法をプロの言語聴覚士が徹底解説!

普段の会話で滑舌が気になるという方は以外と多いように見受けられます。滑舌の悪くて自信が持てない、サ行やカ行など特定の言葉が言いにくい、など悩んでいる方は多いものです。滑舌が気になっても、治らないと思い込んでしまってはもったいないことも。訓練をすれば滑舌は良くなることは多くあります。是非一度訓練を検討してみてはいかがでしょうか?

滑舌が悪くなる原因

話すスピードが速すぎる

滑舌が悪い方に意外と多いのが、「話すスピードが速すぎる」ということです。滑舌は、唇、顎、舌などを使って行っているのは言うまでもありませんが、これらは筋肉の活動によって動かしています。ゆっくり、しっかりとこれらの筋肉を使ってあげれば、滑舌ははっきりとクリアにできるのですが、急いで話してしまう方や、もともと早口の方はうまく滑舌ができないかもしれません。自分では早口のつもりでなくても、スピードが速くなっているために母音・子音が曖昧になっていることがありますので、一度チェックしてみると良いでしょう。スマホなどで自分の話している場面を録音し聞いてみるだけでも、簡易なチェックになります。是非試してみてください。

舌や口唇など筋力が弱い

 前述したように、滑舌は舌や唇などを使って行っており、これらは筋肉の活動によって動いています。滑舌の悪さは、子どもでも大人でも筋力の弱さが原因であることがよくあります。子どもでは、もともとお口周りの筋力が弱い子や、お口の動かし方が比較的不器用な子は滑舌が曖昧になったり、誤った音になってしまったりする傾向があります。その場合、まずはお口をしっかり動かす練習から始めると良いでしょう。また、大人の方で、以前は問題なく話せていた方でも、ご病気や加齢により筋力が低下することがあります。筋力が低下した状態で今まで通り話すと、母音や子音が曖昧になり滑舌が悪くなるので、筋力を増強する練習をすると良いでしょう。

リラックスができていない・口元が力んでいる

滑舌が悪い方の中には、のどや舌に力が入りすぎている方もいらっしゃいます。特にのどと舌はお口の中で上下につながっているので、両方の力を適度に抜いてリラックスして話せると滑舌は改善しやすいです。お口の開け方や、声の出し方、発音の癖など、それぞれにおいて、のどや舌などに力が入りすぎていないかチェックしてみると良いでしょう。力が入りすぎている場合には、なるべく力を抜くように意識し、繰り返し練習すると良いでしょう。滑舌だけでなく、発声も重要で、力んだ強い声でなくやさしいリラックスした声を心がけてみてください。

呼吸が浅い・声が小さい

 滑舌の悪さは、発声様式や呼吸とも関係があります。例えば、呼吸が浅い場合、話していると息が続かなくなってくるので、その分早口になってしまうことがあります。すると、母音や子音が曖昧になり、よく聞き取ってもらえない、ということが起こります。また、滑舌そのものは悪くなくても、呼吸が浅いと声が小さくなってしまい、雑音や周りの人の声に埋もれてことばが正しく伝わりません。この場合は、はっきり発音する練習よりも、呼吸を深くし、声をクリアに大きく出す発声練習の方が効果的です。滑舌の悪さでお悩みであれば、呼吸が浅くなっていないか、声は大きく出ているか、一度チェックしてみましょう。

トレーニング方法が間違っている

滑舌を良くする練習(トレーニング)はたくさんの方法があります。上述したもの以外にも細かい練習方法がありますが、その方に合った適切な練習でなければ、効果は現れません。初めての方には、よく「早口言葉」を繰り返し練習すれば良いか、など尋ねられるのですが、そのような方法では解決することは少ないでしょう。その方のお口の中の形態(かたち)や運動(動き)、耳・鼻・のどや他の病気の有無も関係しますので、個人に合った練習を行うことが重要です。また、医学的な処置(手術など)で滑舌がよくなる場合もあります。当相談室ではお一人お一人の状態を詳細に診させていただき、医学的にみて滑舌の改善に手術が必要か否かも判断することができます。また、国家資格である言語聴覚士が完全予約制で個別指導をしていますので安心してご利用いただけます。

滑舌を良くするメリット

言葉が伝わりやすい

滑舌がよくなると、言葉が人に伝わりやすくなります。人に「え?」と聞き返されることはストレスですよね。そのたびにコンプレックスを刺激されてしまうとおっしゃる方も多いです。滑舌が良くなると、聞き返しがなくなる分、コミュニケーションが円滑になります。自分に自信もつき、気持ちが楽になった、もっと早くトレーニングをすればよかったという声が沢山聞かれます。ずっと抱えていた悩みから解放されると、すっきりした笑顔で話すことができますね。

第一印象が良くなる

滑舌は、家族や友達とのやりとりだけでなく、仕事や人前で話す際にも影響を与えます。仕事でのプレゼンテーション、電話対応、面接、人前で話すときなど、滑舌が良くなるとその人の印象は良くなるものです。「人の印象は第一に見た目、第二に話し方」とも言われます。はっきり明瞭に話せると、相手からの信頼や安心も得やすくなり、よりコミュニケーションは円滑になっていきます。

コミュニケーションに積極的になれる

滑舌が良くなると、自分の話し方に自信がつくだけでなく、コミュニケーションに積極的になれます。実際に、今まで滑舌に悩んでいた方が改善すると、とても笑顔が素敵になり、明るい気持ちでお仕事に取り組むようになったとのことでした。さらに気持ちの余裕が出てきたためか、仕事上できちんと上司に報告する機会が増えたり、はきはきと応対して仕事をこなしたり、色々と工夫するようにもなり、仕事での評価が上がったそうです。お子様の場合には、今まで内気な性格と思われていた子が、友達に沢山話しかけるようになったというケースもあります。滑舌の改善は、単に話し方だけでなく、気持ちや毎日の生活を明るくする効果があるのです。

滑舌をよくするための練習方法

①表情筋トレーニング

・口を大きく開閉する 10回繰り返す

・唇を横に引く→前に突き出す 10回繰り返す

・舌を前に出す→ひっこめる 10回繰り返す

・舌を右の口角につける→左の口角につける 10回繰り返す

②母音の練習

母音は「あ」「い」「う」「え」「お」の5種類があります。大事なことは、しっかりと口の形を作ることです。

・「あ」 … しっかりと口を縦に大きく開ける

・「い」 … 口をしっかりと横に引く

・「う」 … 唇を前に突き出す

・「え」 … 口を縦に開け、横にも引く。舌は下の前歯の裏につけるような位置。

・「お」 … しっかりと口を縦に大きく開け、唇を丸める

鏡で口元をみながら声を出すのがオススメです。

③舌の筋力アップ

顔の前に割り箸(スプーンも可)を持ち、舌でまっすぐにぎゅっと押します。慣れてきたら「ぎゅーっ」という感じで長く5秒~10秒を目安に押し続けてみてください。

注意点:口を開けたまま、舌を嚙まない。頭を動かさず舌の力だけで押しましょう。

④腹式呼吸

声の大きさや息の長さを改善する効果が見込める練習です。

・仰向けに寝て、息を「ふーっ」と全てはきましょう。この時、腹部が凹みます。

・ゆっくり力を抜いて息を吸いましょう。この時、腹部が膨らみます。肩の力を抜きましょう。

この要領で吸ったりはいたりをゆっくり繰り返します。胸や肩をリラックスさせるのがポイントです。十分にできたら、椅子に座っても同じ腹部の動きでできるか試してみましょう。

⑤音読練習

声に出して下記のことばを声に出して読んでみましょう。

   ・ぱぱぱぱぱ

   ・たたたたた

   ・かかかかか

   しっかりと発音できたら、スピードを上げて言ってみましょう。3つのうち、言いにくい言葉はありませんか?特定の言いにくい言葉がある場合、専門的なトレーニングが効果的かもしれません。

⑥タングトリル

タングトリルとは、舌を素早く震わせて声を出すいわゆる「巻き舌」です。

「らららら…」と声を出しながら速く連続して言えればOKです。

舌の力が入りすぎているとできないので、力を抜いて行うことがポイント。よく歌唱の練習法としても用いられており、本番前のウォーミングアップとして使用する方もいますね。これは上級者向けの練習ですが、一度トライしてみてください!

⑦早口言葉

早口言葉は1音1音はっきりと発音して、舌の使い方をトレーニングするものです。例えば「タ行」「カ行」など言いにくい音だけを集めて作られたものなので、意識して1音1音を発音する練習に適しています。また、表情筋や舌・下顎の運動に慣れていない方にもおすすめです。

早口言葉の例↓

あかいえ あおいえ あいうえお

かきのき かくから かきくけこ

ささのは ささやく さしすせそ

たたみを たたいて たちつてと

ないもの なになの なにぬねの    (まどみちお あいうえおのうたより一部抜粋)

まとめ

滑舌の問題でお悩みの方はたくさんいらっしゃると思います。会話は毎日行う行為ですので、お困りのことも不安を感じることも多いでしょう。気になる方は、今回ご紹介した練習を是非1度お試しください。

当相談室では国家資格を持つ言語聴覚士がご相談を個別に受け、専門的な訓練も実施しております。滑舌が気になる方は、どんな小さなお悩みでも一度ご相談ください。お一人お一人に合ったアドバイスをさせていただき、訓練希望の方には医学的な観点からプログラムを立案し個人指導させていただきます。オンラインでも訓練可能です。あなたのご連絡をお待ちしております。

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